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宮崎焼酎蔵めぐり

焼酎出荷量日本一!「黒霧島」だけじゃない、宮崎が誇る本格焼酎の酒蔵巡り

宮崎焼酎蔵めぐり

焼酎出荷量日本一!「黒霧島」だけじゃない、宮崎が誇る本格焼酎の酒蔵巡り「今夜は美味しい焼酎が飲みたいな」そう思った時、真っ先に浮かぶのはどの銘実でしょうか。おそらく、多くの方が「黒霧島」を思い浮かべるはずです。もちろん、あの安定した旨さとどこでも手に入る安心感は格別。でも、正直に言わせてください。宮崎の焼酎の本当の面白さは、霧島酒造という巨人の影に隠れた、個性あふれる「小さな酒蔵」たちの狂気的なまでの情熱にこそあるんです。宮崎県は焼酎の出荷量で日本一を争う、文字通りの「焼酎王国」。今回は、黒霧島ファンはもちろん、まだ本格焼酎の扉を叩いたばかりのあなたへ、一生モノの「お気に入りの一本」に出会うための酒蔵巡りの旅へご案内します。

1. 焼酎出荷量日本一の誇りと、宮崎焼酎「20度」の秘密「宮崎の焼酎って、隣の鹿児島と何が違うの?」とよく聞かれます。ここだけの話、その最大の違いは、県内で愛されている焼酎の「度数」にあります。鹿児島の焼酎は25度が主流ですが、宮崎(特に県南部)では、昔から「20度」の焼酎が深く愛されてきました。これ、実は宮崎人の「飲み方」と、おもてなしの精神に深く関係しているんです。20度の焼酎は、お湯割りやロックにしても口当たりが非常に柔らかく、スイスイ飲めてしまいます。宮崎の名物である「鶏の炭火焼き」の脂をサラリと流し、「チキン南蛮」の濃厚なタルタルソースと手を取り合う……。食事を主役に据え、その傍らで優しく寄り添う。この絶妙なバランス感こそが、宮崎が焼酎出荷量日本一に輝き続ける、最大の理由の一つなんです。

2. 農業から始まる酒造り。伝説の蔵「黒木本店」酒蔵巡りをするなら、まず絶対に外せないのが高鍋・木城エリアにある「黒木本店」です。超有名銘柄「百年の孤独」や「きろく」で知られるこの蔵、実は「酒造りは農業から」を信条にしています。実際に蔵を訪れてみると、そこは単なる工場ではなく、どこか神聖な空気が漂う場所であることに驚かされるでしょう。彼らは自分たちで原料となる芋や麦を育て、さらには酒造りの過程で出る廃棄物をリサイクルして肥料として大地に返すという、究極の「循環型酒造り」を実践しています。そんな情熱の塊のような一杯を、蔵の空気を感じながら口に含んだ瞬間……「あぁ、お酒って大地の恵みなんだな」と、心の底からしみじみと感じてしまいます。これこそ、旅をしなければ味わえない、最高の調味料だと思いませんか?

3. 大甕(おおがめ)の中で時を待つ、日南の「京屋酒造」次に向かってほしいのが、美しい城下町・飫肥(おび)にもほど近い、海風を感じる場所にある「京屋酒造」です。こちらの最大の特徴は、創業以来守り続けてきた「大甕(おおがめ)仕込み」。大きな甕の中で、焼酎はゆっくりと呼吸しながら熟成されます。最新のステンレス製タンクも効率的で良いですが、やはり甕の中で眠る焼酎には、独特の「丸み」と「奥行き」が宿ります。特に「かね京」や、名前からして粋な「河童の誘い水」といった銘柄は、その口当たりの滑らかさに驚かされるはずです。「焼酎って、こんなに優しく心に染みるものだったっけ?」と、これまでの常識がガラリと覆る体験になるはずですよ。

4. 麦焼酎の概念が崩れる?都城の異端児「柳田酒造」「黒霧島」の本拠地である都城市にありながら、全く異なる輝きを放っているのが「柳田酒造」です。こちらは、麦焼酎のスペシャリストとして全国の愛好家から注目を集めています。「駒(こま)」や「赤鹿毛(あかかげ)」など、柳田さんの麦焼酎を一口飲むと、その香ばしさに圧倒されます。まるで、収穫直後の麦畑のど真ん中に立っているような、力強い香り。正直、麦焼酎を「水っぽくて物足りない」なんて思っている方にこそ、ぜひ飲んでほしい。その濃厚なコクと、鼻を抜ける芳醇な香りは、一度ハマると他の麦焼酎では物足りなくなるような、心地よい中毒性があります。

5. 酒蔵巡りを120%楽しむためのお作法酒蔵巡りの醍醐味は、なんといっても「造り手の顔」が見えることです。最近では見学を受け付けていない蔵もありますが、直営のショップや展示室を設けているところも多いです。蔵の方に「今年のおすすめは何ですか?」と勇気を出して聞いてみてください。すると、「実は今の時期だけ、こんなお酒があるんですよ」なんて、秘密の話を聞けることも。そして、その帰りに地元のスーパーや居酒屋へ寄り、地元の水で割ったその蔵の焼酎を、宮崎名物の「メヒカリの唐揚げ」と一緒にいただく。この、その土地の風土をまるごと飲み込むような体験。これこそが、大人の最高の贅沢であり、自分への何よりのご褒美になるはずです。

最後に宮崎の本格焼酎は、単なるお酒ではありません。それは、宮崎の激しい雨、輝く太陽、そして頑固なまでのこだわりを持つ蔵人たちが作り上げた「生きた文化」です。誰もが知る「黒霧島」という素晴らしい入口から一歩踏み出し、その奥に広がる多様で深い世界を覗いてみてください。きっと、次に居酒屋のメニューを見る時、あなたは今までとは違う、ワクワクした気持ちで「とりあえず、宮崎のこれを」と注文しているはずですよ。

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